グアムの奇跡、インドの悲劇
インド西部地震

―グアム:1993年8月8日午後6時35分、マグニチュード8.1―
―インド:1993年9月30日未明、マグニチュード6.4〜マハラシュトラ州地震

―インド:2001年1月26日午前8時46分、マグニチュード7.9〜インド西部地震

1993年8月8日午後6時35分、グアム島を襲った地震はマグニチュード8.1。この大きな地震にも関わらず死者はゼロ、軽傷者約50人。病院に行った人もいません。まさに奇跡です。
 なぜ建物に被害があるのに人的被害が少ないのでしょうか。その要因は発生時間、地形、堅固な地盤だけではありません。台風の通り道のこの島で生きていくためのリスク・マネジメントがしっかりできていて、パニックにならなかったからです。安全は準備からなのです。

反対に、インドではマグニチュード6.4、30秒の地震で、約3万人が、石造りの家の下敷きになって死にました。1993年9月30日未明のことでした。
 掘り出される遺体は、伝染病を防ぐため、近くの広場に積まれて、次々と火葬にされました。貧しさ故の現実。立ちのぼる煙を、私は唇を噛みしめて見つめていました。



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