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| 倒れた送電線の鉄塔 |
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関東・東北地方を縦断した台風２１号は２日午前、北海道の苫小牧市付近に再上陸、日本海側に抜け、正午に温帯低気圧に変わった。警察庁の２日午前１１時現在のまとめでは、台風の影響で神奈川、千葉、宮城の各県で計４人が死亡、１人が行方不明となり、１４都道県で６１人が負傷した。家屋の倒壊は９２戸、浸水は２８１戸。各地で停電が相次ぎさらに交通機関が大幅に乱れた。
千葉県佐原市で電器店経営の男性（４９）が垂れ下がった電線に触れ感電死、同県旭市でも無職の女性（６１）が畑のわきで同じように感電死した。 茨城県潮来、鹿嶋両市では１日夜、東京電力の高圧送電線を支える高さ９４〜４０メートルの鉄塔９基が折れ、潮来市では１基が有料道路「水郷道路」をふさいだ。この影響で２日午前１０時現在、同県内の約１万４千世帯で停電。千葉県内でも、３００カ所以上で電線が切れるなどして、東金市などで約７万４千世帯が停電。青森県内でも、八戸市などで２日午前１０時までに最大約９千世帯が停電した。 千葉県大網白里町のＪＲ外房線大網−土気駅間では１日夜、複数の木が線路上に倒れた。上総一ノ宮発久里浜行きの快速電車（１５両編成）が２日午前５時２０分ごろまで立ち往生し、乗客約７０人が７時間近く車内に閉じこめられた。 また、２日午前６時ごろ、北海道浜中町茶内の浜中町農協就農者研修牧場の牛舎前で、台風２１号による強風のため鉄製の扉がはずれて、酪農研修生板東恭典さん（３１）に倒れかかり、そばにあった農業機械との間に体を挟まれた。板東さんは頭の骨が折れ、意識不明の重体。厚岸署の調べだと、扉はスライド式の鉄製。浜中町農協によると、牧場では板東さんら７人が研修を受けていた。
伊豆半島沖ではバハマ船籍のタンカーが座礁、乗組員は全員救助されたが一部海域に油が流出した。 |
２００２年10月２日
